第3章 エスケープシーケンス


printlnメソッドでは、"xxxxxx"のようにダブルクォートで囲まれた文字列を改行付きで標準出力に表示しました。さて、ダブルクォートそのものを表示するにはどうしたらよいでしょうか。



それには、「\"」というように、「"」の前に「\」記号をつけます。

// escape01.java

class escape01
{
	public static void main(String args[])
	{
		System.out.println("この猫は\"メインクーン\"という種類です");
	}
}
実行結果は次のようになります。
この猫は"メインクーン"という種類です
きちんと「"」が表示されましたね。このように「\」と文字の組み合わせで特別な文字を表すことができます。これを「エスケープシーケンス」といいます。エスケープシーケンスには次のようなものがあります。

エスケープシーケンス意味
\""(ダブルクォート)
\''(シングルクォート)
\\\(円記号)
\tタブ
\bバックスペース
\n改行
\r復帰
\f改ページ
\xxxxxxは8進数で表された文字
\uxxxxxxxxは16進で表された文字

では、簡単なサンプルを見てみましょう。

// escape02.java

class escape02
{
	public static void main(String args[])
	{
		System.out.println("品名\t定価\t個数\t合計");
		System.out.println("-------------------------------");
		System.out.println("ラジオ\t\\3000\t2\t\\6000");
		System.out.println("テレビ\t\\10000\t3\t\\30000");
	}
}
実行結果は次のようになります。
品名    定価    個数    合計
-------------------------------
ラジオ  \3000   2      \6000
テレビ  \10000  3      \30000
Javaでは、文字コードははユニコードを使います。

// escape03.java

class escape03
{
	public static void main(String args[])
	{
		System.out.println("\u732B\u3067\u3082\u308F\u304B\u308B");
	}
}
これは、なんと表示されるでしょうか。 実行結果は次のようになります。
猫でもわかる

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Update 21/Jan/2010 By Y.Kumei