第2版の目次をざっと見てみると、初版では12章までだったのが14章に増えています。 一方的に内容が増えたわけではなく、必要なところは増強し、あまり重要でないところは 思い切って省略しています。
まずは、第1章の1.1-1.3までを見てみましょう。ここでは、Windowsの簡単な歴史(?)と、 Windowsプログラムの動く仕組がおおざっぱに解説してあります。初めてWindowsのプログラムを 書く方は目を通しておきましょう。
さて、1.4から実際のプログラミングが始まります。
最初に躓くのが、データ型でしょう。これは、あまり気にしないでください。
Windowsでは、多くのデータ型が定義されています。しかし、大元はcharだのintだのといった 誰でも知っている基本的な型をdefineしているだけなのです。
そして、ほとんどの場合すべて大文字になっています。(BOOL, CHAR, DWORDなど)
注意すべき点はLPとかPで始まるデータ型は、ポインタです。(LPSTRなど)
ここで、「ポインタって何ですか!?」という方は、残念ですがこれ以上読み進んでもあまり得る ものはありません。
C言語そのものについて、拙著「 猫でもわかるC言語プログラミング」や その他、Cの参考書や、HPで知識を仕入れてから、再度挑戦してください。
さて、次に構造体もtypedefしてあり、あたかもデータ型のように見せかけているものも多数あります。 (RECT, SIZE, WNDCLASSなどなど)。さらに、これらのポインタもあります。(PRECT, PSIZEなどなど)
最初は、ちょっととまどうかもしれませんが、要は慣れです。
p12-からのプログラムを、まずはビルドしてください。何もしないウィンドウが できますが、これ自体最小化できたり、最大化できたり、移動したりといろいろな基本的 機能は備わっています。
ビルドが成功したら、第1日は終わりです。
プログラムの各部分の意味がわからなくても結構です。